APUの入学式~異文化との出会い、「挑戦」の始まり~
- GASS
- 2017年4月27日
- 読了時間: 4分
今年も、APUは盛大に春を迎えた。
キャンパスを囲むピンク色の桜並木 麗らかな春の日差しを反射させる緑の絨毯 近くの山々から覗く菜の花は、黄色く輝いている。
「嗚呼…」と春風を感じているところに、
Hey yo! What’s up, man!!
と粋の良い英語が聞こえてきて、咄嗟に頭の中で “Ah…”と、文字変換がおこる。 ここは立命館アジア太平洋大学。 つまり、そう、そういうことだ。(ツッコミ不要)
色とりどりの自然の表情にも劣らぬ、APUにふさわしい春の風物詩がある。 それは、
“Freshman” (発音よく頭の中で再生して下さい)
そう、世界各国、各地域から集まる「新入生」である。
今年も46か国から集まった新入生たちが、国際色豊かな入学式を彩った(4月1日)。

KBC九州朝日放送の『ドォーモ』にて。

続々とインタビューをうける新入生
APUは学生総数のうち半数が海外からの留学生(国際学生と呼ばれる)であり、全学生の出身国は現在90か国にも及ぶため、言語はもちろんのこと実に多様な文化が一つのキャンパスに共存している。((chaos(・ω・)
文化とは何か
それは、その地域特有の「伝統的な」何か、或いは 人々から「文化」と呼ばれる何か特別なもの
そんな風に思っていた。
APUにくるまでは。

楽しそうな新入生。国際学生とも早速selfie(自撮り)。

日本の着物もインドの民族衣装もみんな綺麗。APUの入学式は服装の指定がないのも特徴的。
新入生への歓迎の意を込めて、入学式では毎年様々な「文化」が紹介される。
今年は、力強い和太鼓の音が会場に響きわたったところで式の幕開けとなった。 沖縄や青森の伝統的な踊りを学生たちでアレンジしたものや、 多くの国際学生が混ざって演舞する高知発祥のよさこい踊りは、日頃から学内でも絶大な人気を誇る。 九州で唯一のダブルダッチサークルは、華麗なアクロバットで見る人を虜にした。

様々な国の伝統芸能を披露してくれた学生たちは、日本では目にすることがないような煌びやかな衣装を身に纏っていた。


休憩中にはい、チーズっ
これからの学生生活で待ちうけている異文化との出逢いを、 APUで感じられる多くの喜びを、 そしてどんな祝いの言葉にも代えられない「祝福」を 肌で感じてもらえるように。 先輩となる学生たちが、魂を込めて新入生を歓迎するのである。

楽しそうな投稿がInstagramにも続々…

APUにきて、これまでは知りもしなかったような文化に触れると 言葉にはしがたい感情をおぼえることもある。
異文化との接触は時に人を和ませ、時に不快感をおぼえさせる。 笑って腹を抱えるようなこともあれば 胸を突きさされるような思いに涙を誘われることさえある。 異文化は、いつも私たちの心に何かをうったえかける。 入学式で目にすることができるものは、それらのほんの一部でしかない。
今年の入学式では、エンディングで会場全体が異文化に突然巻き込まれる展開となった。 聞き取ることもできないような言語で南太平洋地域出身の学生たちから指示を受け、 意味もわからぬままに見よう見まねで手を叩き、リズムをとった。 恐らくほとんどの人が理解不能だったはずだ。 しかし会場は笑顔であふれていた。
私たちが彼らを「理解」する必要はなかったのだ。 それよりももっと大切な何かが、私たちの心を掴んでいたように思えた。
Welcome to APU!!
の掛け声と共に、誰が何を言わずとも会場からは大きな拍手がまきおこった。

オセアニア地域のパフォーマーたちと
文化とは何か
それはもしかすると、どれだけ異なっているように見えても
…と、敢えてこの先は書かないでおこう。
今ここにいる新入生、また未来の新入生(現役の高校生)には、 APUでの4年間でぜひ多くの文化に触れてほしい。
恐らくその過程において、今年の新入生代表が言ってくれたように多くの「挑戦」が みんなを待ちうけていることだろう。
文責:アジア太平洋学部3回生 上小澤明花(はる)
協力:畑中悠伽、丸山萌、吉田侑加、十河契太、大野さらら、馬場悠葵、栗原海志瑠、藤田美冬
※掲載した写真はすべて提供していただいた皆さんから許可をいただいたものを使用しています。
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