APU=多様性。 多様性=国際性?
- GASS
- 2019年4月16日
- 読了時間: 7分
更新日:2019年4月17日

「なんで教員になるのが大変なのにこの大学に来たの??」
高校の英語教員を目指す私が、APUに来て大半の友人に言われた言葉です。
確かに、将来は学校の先生!!って決まっているのに、教育学部に行かないのは率直な疑問ですよね(笑)
それにAPUでは普通のカリキュラムで授業を受けているだけでは教員免許を取ることができません。
私自身、資格を取ることができない看護師になりたいって学生がAPUに来ていたら同じ質問をしていたかもしれません。
でも、APUだからこそできた経験ってやっぱりあると思います。
私はその経験があったからこそ充実した4年間、これからの社会人生活があるのではないかなと感じています。
今日は多様な環境で揉まれたからこそ感じたことを書いていきたいと思います。
本編前に自己紹介。
この春でAPS(アジア太平洋学部)の4回生になり、APUでの生活も残り1年となりました。
就活は既に終了しているため、残り1年の大学生活を学生団体4つとアルバイト2つ、教員免許履修プログラムの掛け持ちで謳歌しようとしています!
大学生活では高校生に向けてAPUの魅力を発信していたり、1回生に向けて授業を教えていたり、高校生が3泊4日という期間でAPUの授業を体験させるといった団体に参加していました。
また、スリランカに野球道具の寄贈をする為に1週間渡航したり、ドイツの教育を見に行くために弾丸で旅行に行ったりと様々な事にこれまでの3年間を使ってきました。
たくさんのタスクを同時にこなす方法について知りたい人は個人的に連絡してきて下さい笑
多様性
APUの「多様性」は一般的な多様性とは違うと私は認識しています。
私の認識としての多様性を説明する前に、みなさんは「多様性」って何だと思いますか?
辞書には「色々な種類や傾向のものがあること。変化に富むこと」と書いてあります。
確かにAPUにはたくさんの国から来ている国際学生がいます。
国内に目を向けても全国から学生が集まっているので、それを見るだけでも多様性であると言うことができるでしょう。
でも、それだけじゃないと思うんですね。
国連で働きたい人、起業したい人、CAになって飛び回りたい人、NGOなどで活躍したい人、教員になりたい人など本当に様々な人がAPUには来ています。
高校時代に文系だった人も理系だった人もたくさんいます。
同じ日本人でも、バックグランドも違えばこれから目指している物も違う。
それこそAPUの多様性なのではないのかなと3年間を通じて感じました。
その環境があったからこそ、様々な経験を積むことができました。
就職活動
今現在私は大学4回生。
普通に大学生活を過ごしていれば就職活動に忙しい時期です。
周囲の友達は毎日スーツで身を包み、説明会や面接を行なっています。
しかし、私の場合は少し特殊でみんなと同じようには就活をしていません。
でも、就職活動は経験することができました。
企業説明会にも実際に参加し、様々な業界があることも知れました。
エントリーシートやWebテストなど、就活に必要なものも友達から見せてもらいました。
教育大学に行っていたらこんなことはなかったでしょう。
「多種多様な未来に悩む生徒に寄り添うことができる教師になりたい」そう思って様々なことを経験できたのはこの環境のおかげです。
全員が先生を目指していないこの環境だからこそそういった気持ちになる事ができたのではないかなと思います。
自分のこれまで経験したことないことを将来の目標としている人がいる。それこそ、この大学の“多様性”なのではないでしょうか。
「みんな違ってみんないい」
金子みすゞさんの詞にこのような言葉がありますね。
本当にAPUの環境はこの言葉の通りで、“違う”という事を“良いこと”として捉えてくれる傾向にあると思います。
「だって面白そうじゃん」素っ気なく聞こえるかもしれない一言だけど、可能性のある素晴らしい一言ですよね。
私の場合、通信で履修している教員免許のプログラムが上手くいかず、1年間の遠回りをする事が決まってしまいました。
3回生の終わりの時期に1年間のフリーターをする事が決まってしまったのです。
普通だったら就職の決まっていない“負け組”ルートですよね。
それを“1年間色んな事が経験できる期間が延びていいじゃん!”“ストレートで先生になるより、1回そうやって外を見た先生の方が素敵じゃない?”という発想をしてくれるAPUの環境のお陰で、その道も良いなと思うようになりました。
今では既にこれからの将来設計が上手くできており、良い先生になれるように日々たくさんの事を吸収しています。
「回り道にはそこにしか咲いていない花がある」
私の好きな漫画の台詞にこのようなものが出てきます。
何か分かった人は是非語りましょう(笑)
そんなことはさておき、これを読んでいる皆さんは、第一志望校に合格をした皆さんですか?
やりたい団体やサークルの採用試験に全て突破しましたか?
将来の目標に対してストレートで向かっている皆さんですか?
必ずしもそのような事はないと思います。
私自身、幸せなことに勤務予定校は決まっていますが、来年は教員免許が取れない状態にあります。
1年間のフリーターをすることが確定しています。
普通に授業を履修しているだけでは教員免許が取れないAPUという大学に来ました。
どう見ても将来の目標に対してストレートではないですよね。
教育学部のある大学に行って、授業を受けながら教員系の単位も取っていれば、今頃は教育実習の準備をしているはずです。
合同企業説明会なんて行っている事は絶対にあり得ない人生でした(笑)
でも、“APUのような環境”だったからこそ就活も経験できたし、観光学や開発学、マーケティングの知識も付けることができました。
様々な業界を志望している友達を作ることができました。
世界約90ヶ国に自分のコネクションを作る事ができました。
このような経験ができたのは私が“回り道”“一般的ではない道”を選択したからです。
もちろん、一般的な道にもたくさんの花が咲いていたと思います。
しかし、私はここで見つけた大きな花にとても満足をしています。
「人生の選択肢に正解なんてない。選んだ道を正解にしていくプロセスが人生だ」
「回り道」=「選択の失敗」だと思っている人はいませんか?
私もそう思っていました。
浪人、留年、第一志望の不合格、、、こういったマイナスに聞こえるものは正解の道と考えられることは少ないと思います。
しかし、そのような経験を”正解”にするのは自分自身です。
いつまでも気持ちを切り替えないで生活をしていると、それこそ「失敗の選択」に繋がっていきます。
人って面白い生き物で、考え方次第で動きって変わるんですよ!
「どうせこんな大学なんて、自分が望んできたわけじゃないし」
「元々自分が望んでいたレベルの大学よりはどうせ下の大学なんだろ」
「そんなところにいるやつと一緒に活動したところで、自分にメリットなんてないし」
なんて思っている人はいませんか?
あなたが蔑ろにしている今の環境は、誰かが心の底から臨んでいた環境かも知れません。
あなたが放棄しようとしている未来は、誰かが手に入れることができずに悔しがっている未来かも知れません。
どのような環境も、どのような選択肢も気持ちの持ちようでどうにでも変えることができます。
自分が進んだ道で、今の自分にできる事を最大限する選択をしていけば良いのでは??
たくさんの人と関わる時間にする
先日入学式を迎えた皆さんは、ワクワクどきどきの4年間がスタートしようとしています。
これからの大学生活をどのように過ごしていきますか?
APUには約6000人の学生がいます。
みんな、たたけば何かしらの面白いネタを持っている人ばかりです。
そのような環境だからこそ、たくさんの人とコミュニケーションをとって、たくさんの意見に触れて欲しいです。
その「人と関わる」ということが、これまで述べてきたような“多様性”だったり、“今いる道を正解の道とする”ということに繋がってくると思います。
みなさんの人生を生きているのは皆さん自身です。
他の誰でもありません。
他の人がどのような助言をしようと、それ以降動いて行くのはみなさんです。
新入生の皆さんは4年後、それ以外の人も何かの節目があるときに、「この道を正解にできて良かったな」と思える様にしてください。
そのプロセスの中に今日の私の何気ないブログが少しでも関わっていれば幸いです。
✏️:アジア太平洋学部4回生 たかひろ
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