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APU硬式野球部:遠征先は…スリランカ!?

  • 執筆者の写真: GASS
    GASS
  • 2017年7月25日
  • 読了時間: 5分

みなさん、こんにちは!

APU硬式野球部所属、2回生、森原崇弘(もりはらたかひろ)です。

小学校から野球を始め、12年間野球ばかりやってきました。

みなさんが一度は聞いた事があるであろう、「戦艦大和」が作られた広島県呉市から昨年の4月に飛び出し、APUに入学して早一年。

今回は私が大学生として過ごした初めての春休みについて書きたいと思います。

APUには2ヶ月の長くて短い春休みがあります。

学生はそれぞれ帰省をしたり、団体の活動などで海外へボランティアに行ったり 世界中の友達の家に遊びに行ったりと皆が異なる過ごし方をしています。

私は色々な学生団体やサークルに所属していますが、今年の春休みは APU硬式野球部でスリランカに遠征に行ってきました。

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2月15日~2月22日、1週間の<APU×Sri Lanka野球交換プログラム>


今から3年前、スリランカ出身のAPU生が日本人のAPU生にスリランカの野球文化を日本の野球文化のように発展させたいと語ったところから この企画は始まっています。

現地では様々な活動を行いましたが、主に3つの活動に焦点を当てて紹介したいと思います。

私たちが一番最初に行ったのは ナショナルチームとの親善試合です。

スリランカのナショナルチームなので、日本で言うところの「侍JAPAN」ですね!

スリランカで一番良い球場といわれる Divagama baseball groundで試合を行いました。

この球場は日本とスリランカが交流60周年を記念して APUの卒業生であるスジーワ・ウィジャヤナーヤカさんと日本政府の全面支援のもと2012年に完成した球場で、ここでも日本による野球支援が行われています。

スリランカのナショナルチームは近年力をつけてきて西アジアの野球の試合でも優勝しているようなチームです。

試合結果からお伝えすると、

2対3x

でAPUのサヨナラ勝ちという結果で幕を閉じました。

ナショナルチームというだけあって選手全員の力が強く、 キャッチャーの私にとっては1球1球の配球にも気の抜けない勝負が繰り広げられました。

次に行った活動はスリランカの子供達に向けた野球教室です。

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ここでもスリランカの野球文化の現状をみることができました。

今回集まってくれた野球チームの子供達には、もちろん野球をすることを伝えてもらっていました。 日本の野球少年に野球教室をすると伝えた場合、子供達は必ずと言って良いほどユニフォームを着てきます。 今回集まってくれたスリランカの子供達のほとんど全員がユニフォームを持っておらず私服で参加しており、中にはサンダルで参加している子もいました。

グローブも1人1個持っている訳ではありません。

日本の高校生にもなれば、1人で2.3個のグローブを持っている選手も少なくありません。

私も複数のポジションを兼任していたので毎日2つのグローブを持って部活に行っていました。

1人1個、自分のグローブを持っている訳ではない。

日本の野球少年の様に、白いユニフォームを着ているわけでもない。

しかし、そんな彼らと野球をしている中で、道具の有無に囚われない素晴らしいものを見つけることができました。

それは、子供達が白球を追いかけるキラキラとした目です。

みんな、日本の子供達と同じように野球が大好きで

日本の子供達と同じように野球を楽しんでいる。

そのような子供達だからこそ、私たちが野球を教えると スポンジのように吸収していきました。

私にもこのような吸収力は必要だなと感じながら スリランカの子供達に野球を教えてきました。

そして、最後に現地の野球少年に向けて 野球道具の寄贈を行いました。

これらの野球道具は、私たちがこれまでお世話になってきた少年野球チームや中学校、高校の野球部の監督さん、日本各地の私たちの活動にご賛同頂いた方、そのような様々な方のご協力のもと集められたものです。

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約170kgの野球道具を現地の野球少年たち(約15チームほど)に寄贈。


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先ほども述べましたが、現地の野球少年の全員が野球道具を持っている訳ではありません。

野球ボール1つ、バット1本が現地の野球少年にとっては とても大切な贈り物となります。 使わなくなった道具を寄付して頂いたので、 新品のグローブやバットを現地の子供たちに渡せたわけではありませんでしたが 日本各地から頂いた約170kgの野球道具は、寄付をして頂いた人たちの想いと共にフィリピン海や南シナ海を越え、野球が大好きな子供達に届けられました。

また、今回の第2回スリランカ遠征で対戦した高校生の選手が、 2年前に先輩方が行った第1回の遠征で寄贈したグローブやユニフォームなどを未だに使ってくれていました。

次回の<野球交換プログラム>は私たちがスリランカに行くのではなく スリランカの高校生達が日本に来たいということで既に今年の8月に来日する計画が進んでいます。

今回の遠征は私たちがスリランカに行って終わりではありません。

各メンバーが母校などで活動報告を行ってきました。

私たちの活動によって1人でも多くの人が 発展途上国でスポーツをプレーする子供達の現状を知り 今私たちがどれほど恵まれた環境で野球、その他のスポーツができているのかということを考えるきっかけになればと思います。

もちろん私たちがスポーツを行えていること 道具もちゃんと揃ってプレーできていることは 決して当たり前の事ではありません。

お金がないと道具を買うことはできないし 送り迎えやお弁当を作ってくれる家族の存在は私にとってはとても大きいものです。

試合の応援に来てくれる親戚や友達、 私が野球をすることに関わってくれる全ての人に感謝の気持ちを忘れずに

これからも野球を頑張っていこうと再認識できる遠征となりました。

APUの硬式野球部だからこそ体験できた今回の遠征での経験を活かして

「野球」というものにこれからも関わり続けていきたいです。

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文責:アジア太平洋学部 2回生 森原崇弘

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