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もし、関西出身の日本人がAPハウスにはいって寮長をしてみたら…

  • 執筆者の写真: GASS
    GASS
  • 2016年10月31日
  • 読了時間: 6分

ソフトクリームの溶ける時間も次第に短くなり、秋の声も聞こえ始める今日この頃皆さんどうお過ごしでしょうか?APハウスでは、学生たちの助けの声(課題に対する)が聞こえ始めるぐらい多忙になってきています

Talofa! 1回生APM(国際経営学部)の片岡剛輝です。

いきなりこんな挨拶されてもわからないですよね? しかし、APハウスと呼ばれる寮では、日本語、英語はもちろんですが様々な言語がとびかっているんですねー. ほとんどの国際学生が、母国語、英語、日本語を駆使しているため、話す言語はコロコロと変わっていきます。いやー、それにしてもみんなで英語で会話してる最中に、母国語で話されるとわからない!なにやら、秘密ごとを共有する時は母国語で話すんだとか… わからないのは言語だけではありません。価値観や考え方もなんです! APハウスは約84ヶ国の多様な人種によって成り立つ小さな地球なんですね。旅行に行かなくても、様々な人に会って生活できる場所は日本でも唯一ここにしかないと僕は思います。 日本人にとっては、シャワーは体を洗うための場所ですが、他の国では、スープが作れちゃう貴重なお湯がでる場所だと思っている人だっているんです。関西人の血が入っているもんですから、そのことにツッコミを入れてしまいましたが、「猫舌の私にはこのお湯加減がちょうどいいんだ」とツッコミ返される始末… それだけではありません。日本では、離れて暮らしてる両親に電話することはあってもそんなに滅多にかけないですよね??しかし、他の国では、ほぼ毎日2時間以上両親と電話をしている人だっています。その光景を見ちゃうと愛をすごく感じ微笑んでしまいます。 育った環境によって人って違う。この環境で生活をしていると何が正しくて、何が正しくないかなんてわからないですね。僕は入学してからそういった違いに関してすごく好奇心があって、そういった異文化を短に感じる場所で生活できることにとても感謝しているんです。

そして、僕は今Resident Assistant(略してRA)という寮生をサポートする団体に入っています。 Resident Assistant(RA)ってなんぞや??と思う方がたくさんいると思いますので説明します。RAとは、寮生が快適に過ごせるような環境づくりを提供し、寮生と寮生、また寮生とある機関を繋げる架け橋を作り、手助けをする団体なんですね。今回は、僕が企画した寮生のイベントについて少し書かせてもらおうとおもいます。


↑64名のRAがAP houseのサポートをしています。

今回のお出かけのプランは、食事と温泉。 集合時間は11時20分。 そんなに、早くない集合時間に集まった人数は0人…。 昔、数秒遅れたら坊主にさせられる部活に入っていた僕にとってこんな事態は信じられなく、片っ端からみんなの部屋をノックしていきました。 すると、”I woke up now, I get ready now” と寝起きの顔をした国際学生もいました。「絶対アラーム音、俺にしていただろう」とツッコミを心の中でしながらみんなを待つこと20分。ようやくみんな集合しました。 時間の概念が日本と海外ではやっぱり違うんですねー。 何事も準備が大事だとよく言いますが、APUでは特に時間の管理がとても重要だと感じました!笑

そして、温泉に行く最中に大分で有名な地獄蒸しで、ランチをとりました。 ランチをとった後、アイスクリーム屋さんが近くにあったので、食べたい人だけ食べていました。数名は、食べている人のアイスを欲しそうに眺めているだけでした。するといきなり、バングラデシュの子が”Come, Comeどのアイスクリームがいい?”と聞いてみんなに振舞ってくれたのです。さすがに、日本出身の僕は、遠慮するという文化に馴染んでいるもんですから、断固拒否しました。この時、他の人たちの反応もみんなそれぞれ、拒否する人もいれば、ありがたくもらう人もいます。文化によってこういうときのリアクションの違いも国際交流する上で面白い点であります。結局彼の強い情熱に負けてしまった僕は、アイスクリームをご馳走になりました。あとで、その子になんであの時にみんなに奢ったのかと質問すると、彼はこう答えました。「数人が食べていて、残りの人が食べないのはよくない。みんなが食べないと楽しくないし、いけないんだ」と。 バングラデッシュでは、みんなで食べ物を分け合い、助け合うという文化があるのです。

↓寮生にアイスを振る舞うバングラデッシュ人

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↑おいしく頂く寮生たち

関西出身の僕は、関西人のケチさを改めて考え直すいい機会となりました笑

そして、メインの温泉。 海外からの国際学生の中には、今回が初めての温泉だという子が何人かいました。まず彼らが口々にする言葉は、「恥ずかしい」という単語でした。APUではあまり恥ずかしいという言葉を聞きません。なぜなら、授業やディスカッションで積極的に発言する国際学生は自分に自信を持っているからです。そんな国際学生からの似合わない言葉が飛び交い、ざわついていました。 国際学生の心情とかけまして、漫才師とときます、 その心は どちらも、終わった後にはオチつくでしょう。 そう僕は思いながら、彼らを温泉に連れて行きました。 国際学生は、服を脱ぐのをためらいパンツを履いて入浴しようとしていました。 こういう時に、どうやって日本の文化である温泉のルールを伝えらたらいいのか迷うものです。温泉以外でもAPUの国際学生は、日本に興味があり日本の文化についていろいろと聞いてきます。普段何も考えずに生活している日本人にとっては「常識」で、「文化だから受け入れて」としかいえないでしょう。しかし、このようなグローバルな環境であるAPUでは、自分たちの文化を知り、約84ヶ国の文化を照らし合わせることによって深い学びが、授業外でもできちゃうんですね。その時に僕が大事だと思ったことが、まず相手の国の文化を知る前に自分の文化をよく理解することです。僕も温泉についていろいろと聞かれて、正直わからないことだらけでした。そうならないためにも自分の常識である文化を「なんでそうなったんだろうと」と日々考える必要があるのではないかと思います。 なんとか国際学生を説得して、服を脱がせることに成功した後は、みんなニコニコと笑顔で温泉を楽しみました。初めて温泉に入ったインド人からは、「これから毎週いきたい」「自分の国にもほしい」と太鼓判でした。 お風呂でぽかぽかと温まった寮生たちの、心にある氷も溶けて、みんなが打ち解けあって仲良くなりました。温泉はみんなを打ち解けさせる、1番良いアイスブレーキングなのかもしれませんね。お風呂上がりはみんなの顔が火照り、素晴らしい笑顔で、無事にイベントも終えることができました。


↑今回のイベントに参加してくれた寮生たち

最後に、このRAの活動を通して伝えたいことは、別府は温泉が沸く町として日本では有名ですが、それに負けないぐらい、APハウスでは様々な国際性がいて、興味が湧く場所であるということです。 APハウスは毎日が刺激的で学べることがたくさんあり、入って損することは一つもありません。様々な国際学生と交流することで、今まで知らなかったようなことを知り、興味が温泉のように沸いてくる。 そんな環境、羨ましいとは思いませんか? ぜひ、これを読んでもらった高校生にはAPUそして、ほんまにAPハウスの雰囲気を味わいに来てほしいですね。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

国際経営学部1回生 片岡剛輝

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